ロングレール交換作業見学
2010年 05月 27日
以前から、レール交換はどうやるんだろう??って思っていましたので、
せっかくのチャンス。何日もかよって、一連の流れを見学してきました。
●まずは、交換数日前に、JR東海区間ではロンキヤ、その他のJR管内ではロンチキが来て、レールを道床へと落としていきます。
そして、沿線へのライトや資材の搬入があります。
資材搬入が完了した地点を通過する951レ
(この日は、EF200-901号機が牽引)
●ロングレール交換3日前、、、
資材搬入が済んだら、ロングレールの場所あわせ作業です。
レールの位置を数m引っ張ってずらし、調整します。
くぅわぁ~んくぅわぁ~ん、、と、独特の不思議な音が響き渡りました。
前日には、あいにくの雨、、、
現場を通過する951レ(黄色い棒は照明用の支柱、小型ホイストのようなものも見えます)
●さて、ロングレール交換前日、、、
今回は交換するロングレール400mの一部が踏切にかかっています。
なので、すばやくレールを交換できるように踏切のコンクリートの渡り板を外しておきます。
深夜、列車が少なくなった頃、取り外し作業がなされ、前日にはこんな状態に…
まっすぐに伸びる、交換用のロングレール
(踏切は、溝を掘って下を通している)
●ロングレール交換当夜、、、
連日連夜に、夜中に一晩中ずっと見学に行くのはさすがにしんどい、、、
ということで、工事の行われる時刻を予測。
ダイヤグラムを眺めると、東海道上りは、1時間半しか作業可能時間帯がないことがわかり、この時間帯に出撃。
ちなみに、下りは2時間の作業時間が確保できそうな感じ。
ちょっと仮眠して、現場に到着すると、、
ちょうど、旧レールの取り外し作業中。
旧ロングレールを定位置から切り出し中。
その後、レールを持ち上げて、、、
人海戦術で横にずらして交換。
こういう装置(山越器)で持ち上げます。
SRCが現場横を通過していく。
現場は、制限50Km/hになっているとはいえ、、、
下り貨物はどんどん通過していく。
定位置にレールを移動させ、、、
1本づつ手作業でボルトをしめていく。
ボルトはこんなに ごっつい やつ。
当然、途中の踏切は、閉鎖・通行禁止となり、障害検地センサーも切られている。
交換作業自体が終了すると、古いロングレールの切断が行われる。
以前から疑問だった、使い終わった後のロングレール、どうやって処理しているのかが、
謎でした。
今回、実際に見てみて、それだけのことか、、、と思いましたが、
ある意味、当然ですね。
現場から運び出しやすいように、数十m間隔で切断されていく。
バーナーで焼いて、
水をかけると煙が上がる。
新ロングレールを規定の場所に設置し、従来のレールとの溶着作業が行われる。
溶けた粘土状の真っ赤な鉄を、レールの数cmの隙間にねじ込んでいく。
これを冷やして固め、はみ出た部分をグラインダーで削る。
夜が明けてきました。が、無事に全工程が終了。
翌日の明るい時間帯に現場に行ってみると、、、
交換された新レールが綺麗に溶着されている様子がよくわかりました。
旧レールも切断されて、持って帰る準備ができています。
普段、「鉄」をする際に、なかなかレールにまで目を向ける機会はないかと思います。
今回、たまたまロングレール交換を見学することができ、
たった1時間半の間にこれだけの作業をこなしてしまう事の大変さを感じ取り、
非常にいい経験となりました。
皆さんも、ぜひ機会があれば、車両だけじゃなく、鉄道施設全般に興味を広げ、
また、こういう夜遊びもいいかもしれませんよ??